高嶋が少し恥ずかしそう。
でもそれ以上に私が恥ずかしいと思ってる。

私って、面倒くさい女なのだろうか。


ふと不安になっていると───



「あっ、そういえば」

高嶋がその場で立ち止まり、そして私を振り返った。


「氷野の浴衣姿、すっげぇかわいい。
似合ってる」


まだ頬を赤らめながら、『それだけ』あと答えた高嶋は先を歩き出してしまった。

私の手を繋いだまま───