「じゃあ行ってきます」 「美雪、お兄ちゃんが送っていく!」 家を出ようとしたら、玄関先でお兄に呼び止められる。 お兄が送るということはつまり祭り会場までだろう、バッチリ外行きの私服姿になっていた。 「……大丈夫」 「大丈夫じゃない!お兄ちゃんが心配なん…」 断ったけれど、しつこくお兄に迫られていると。 「……あら、誰かしら」 インターフォンが鳴った。 私が外に出る前に、お母さんがモニターを確認しに行ってくれる。 すると───