「でも男もいるんでしょ!?」
「ああ、いるんだ母さん。
それも元カノ引きずってて美雪を弄んでるクズ男が」
「高嶋のことクズ呼ばわりしないで!
私が利用されに行っ……」
そこまで言いかけたけれど、自ら利用されに行っている事実がどうしても悲しくて。
わかりきっていることでも苦しくて。
つい目に涙が浮かぶ。
「あ、あ、あ、美雪…泣くな、ごめんな俺が言いすぎたから」
「……うん」
「あらあら、そこまで好きなのね。
だから高校2年になってからウキウキしてたの?」
お母さんに頭を撫でられたかと思うと、涙を拭ってくれる。
ひどく優しい声に、心が落ち着くのがわかった。



