ピュアな彼女の甘すぎる素顔





嬉しかったけれど。
忘れられない思い出になったけれど。

恥ずかしいのに変わりない。


「もう高嶋の顔見れない…」
「ほら、マイナス思考になっちゃダメ」

「……ねぇ黒河さん」
「どうしたの?」

「夏祭り、一緒に行かない…?」


一対一で高嶋と会うなんてハードルが高すぎる。
気まずく終わるくらいなら、誰かがいてくれたほうが良い。


「えっ、氷野ちゃんと!?
行きたい、行こう!?」

すると彼女は嬉しそうに笑い、思いの外食いついてくれた。


「せっかくだし良くんと高嶋も誘っ…」
「あ、えと…高嶋と行く予定で…でも気まずいから…」

「もう約束してたの!?
え、じゃあ私と良くんは邪魔か!」

「い、嫌だ…黒河さんと本郷にも来て欲しいの…!」


慌てて黒河さんにすがる。

私ひとりじゃ恥ずかしくて高嶋と会うこともままならなくなってしまう。