元々熱のせいで正常な判断ができなくなっていたのかもしれない。 けれど打ち上げの帰りに公園でキスされた時の表情と全く違ったのだ。 まるで私だけを見てくれているようで、この世界に私たちだけしかいないんじゃないかと思って。 あの時お兄が部屋に入ってこなかったら、キス…されていたのだろうか。 「……っ」 「あっ、照れたー! もう近くのカフェに行こう!」 「ま、待っ…」 「大丈夫、良くんにも高嶋にも言わないよ」 ニコリと笑う黒河さんを見て、私はもう抗えないと思い飽きらめることにした。