「中学で気になる人はできなかったの?」 「……みんな、私怖がるから」 「それは美雪が笑わないからでしょー? 真顔は凍りつくほど怖いんだから」 萌はため息を吐いて私の両頬を引っ張ってきた。 痛い、けれどそれ以上に高嶋の存在が心を占めていて苦しい。 「……ここで第1志望変えたら咲は笑う…?」 「えっ、マジで言ってるの?」 「……うん」 正直第2志望のほうが条件が良い。 第1志望と違うのは学力くらいだ。 明らかな差が出るほど違いもないため、第2志望の高校を目指そうかと本気で悩んでしまう。