「いつも氷野が水あげてくれてるよな。
係でもないのに」
花壇に綺麗な花が咲いていたため、放っておくことができなかった私。
気づけば毎日のように水をあげていたけれど、高嶋はそれに気づいてくれていたのだ。
「別に…好きだから」
なんて、緊張のあまりそっけない返しになってしまった私は自己嫌悪に陥ったけれど。
「でも動物の世話もしてるぞ、氷野は」
「ど、どうして知って…」
「だから氷野は悪いやつじゃないと俺は思う。
な、そうだろ?」
自信に満ちた言い方に、なぜか泣きそうになってしまった。
誰も味方はいないと思っていたけれど、高嶋は違った。



