「これが目的だったのか?」
「んー…高嶋もベッド入る」
「これが限界だから」
「…じゃ、これで」
ピタリとひっついてくる氷野は満足気で、抱きしめてほしかったらしい。
「ふふ、高嶋と夏祭り…」
「そんなに嬉しいのか?」
「うん、すごく嬉しい…夢なら覚めないでほしい」
だんだんと声が小さくなっていく氷野は恐らく眠気がやってきたのだろう。
そんな彼女の頭を撫でていると、やがて眠りについた。
小さな寝息が確認できたところで氷野をベッドの上で寝かせる。
頬を赤くしたまま眠る氷野は本当に子供のようで、素直にかわいいと思った。
「……おやすみ、氷野」
一度だけ頬を指で撫でた後、静かに眠る氷野を見て思わず小さな笑みを漏らしてしまった。



