部屋を出る際俺を睨んできたのだが、俺だってこの部屋を出たかった。 なぜなら─── 「高嶋、早く一緒に寝る」 目の前の彼女が俺を誘惑していたからだ。 腕を弱い力で引っ張り、ベッドに引きずり込もうとしている。 だが力で敵わないためか、だんだんと潤んでくる氷野の瞳。 今の彼女は情緒が不安定すぎる。 「高嶋…」 「バカ、もっと危機感もてよ」 「……ううん、高嶋になら何されてもいい」 「…っ!?」 熱っぽい瞳が俺を捉える。 先ほどキスしかけた時と同じ感情が湧き上がってきた。