「ねぇ高嶋…?」
「ん?どうした?」
「夏祭り…一緒に行きたい」
この間の件でそれは白紙になったと思っていたが、また氷野に誘われる。
きっと俺から誘うべきなのに、こういうところが弱い男の印なのだ。
「実は空けてる」
「……え」
「その日、バイト空けてる。
氷野に酷いことしたくせにな」
「…っ、本当?私と行くために…?」
「バカだろ?」
「ううん、嬉しい」
なんて言って、また氷野が起き上がりそうになったため慌てて止めた。
「起きあがんな」
「…むっ」
止めただけなのだが、不服に思った氷野が膨れっ面になってしまう。
いつもより幼くなった彼女はじっと俺を見つめてきた。



