ピュアな彼女の甘すぎる素顔





「美雪、何言ってんだ?
俺が美雪の面倒を見るんだ、お兄ちゃんだからな」

「高嶋が良い…」


俺の服をぐいぐい引っ張りながら、子供のようにねだってくる氷野。

精神年齢が5歳にまで落ちてしまったのか。



「高嶋じゃないとやだ」
「とりあえず落ち着け氷野」

「今日だけだから…ダメ?」
「……っ」


氷野の兄とほぼ同時に顔を背ける。
今の彼女を直視することはできない。

赤みを帯びた頬に潤む瞳は俺を見上げていたため、普通に心臓に悪影響しかなかった。


「…おい、お前」
「はい」

「……くっ、今回だけは譲ってやる」


彼女の兄がこうなってしまうのも仕方がない。
今の氷野には誰も敵わないのだ。

結局俺がお盆を預かり、お粥を氷野の口へと運ぶ。
まだ頬を赤らめながらも彼女は素直に食べ始めた。