「美雪〜、お腹空いただろうからおかゆを……」 それはもう手遅れだった。 キス寸前の俺たちの姿を明らかに目にした氷野の兄。 なんていうタイミングの悪さ。 いや、むしろ良かったのかもしれない。 飛んでいた理性を取り戻し、ようやく我に返流ことができたのだ。 「……おいてめぇ」 「まっ…お兄」 半ギレの兄を慌てて止めようとする氷野の頬は真っ赤だ。 そんな彼女の表情を見たことにより、さらに怒りが増した様子の兄は机の上におかゆと飲み物が置かれたお盆を置いた。