「ま、待って…だって私は熱出て…」 「もう大丈夫だって言ってただろ?」 「ううん、まだ熱があって…」 「へぇ、結構嘘つきなんだ?」 氷野の頬を指で撫でてみる。 するとさらに赤く染まり、俯いてしまう。 「…っ、ダメ」 か細い声に耳がくすぐられる。 そろそろ限界目前だ。 その唇を奪いたい。 男としての本能がむき出しになりそうである。 「ダメじゃねぇよ」 照れて、俯くだけの氷野を見て本当に嫌がっているとは思わない。 抱く感情こそは違うが、前回同様強引にその唇を奪おうとしたその時───