ピュアな彼女の甘すぎる素顔





「それで昨日から美雪は熱でて寝込んでるんだ。俺が何か欲しいものはないかって聞いても苦しそうに『いらない』と答えるだけ」


熱で寝込んでいる…じゃあ今氷野は苦しんでいるのだ。

それなのに追い打ちをかけるように俺が来ていいのか?


「でも今日になって少しマシになった美雪が行ったんだ、お前に会いたいって。悔しいけど美雪の願いだ、そんなの叶えるしかない…」

「……本当に氷野が言ったんですか?」


信じられない。
あんなことをしても尚、俺に会いたいだなんて。


「当たり前だ、わかったらさっさと上がれ」
「いや、でも俺は…」

「本当に会う気がなかったら俺に脅されても来ないだろ。でもお前はここに来た、それが何を指すか考えろ」

「…っ」



あまりにも正しい言葉に何も言い返せなくなる。