「……っ!?」
メッセージの相手を見て素直に驚いた。
まだ一度も連絡を取り合ったことのない氷野からだったのだ。
さらにその内容も驚くべきもので。
【家に来い】
という簡潔なメッセージだった。
いや、怒っているのか?
そもそも氷野は“家に来い”と言うような性格はしていない気がする。
それとも本性を隠していたのか、俺の行動に限界がきたのか。
後者ならありえなくもない。
だが確実ではないため、とりあえず断ることにした。
今会えばお互いにとっても気まずいだろうと言い訳しながら。
だが断りのメッセージを入れて1分も経たないうちに今度は電話がかかってきた。
まさか電話が来るとは思っておらず、勢いでとってしまった。