「高嶋…きてくれたの」
「良晴の付き添い」
「でも隣に座ってくれた」
「黒河に言われたからな」
「うっわー、高嶋性格悪っ」
俺の返しを聞くなり黒河から軽蔑の目を向けられたが、性格悪い返しであることは自覚済みである。
それでも氷野は───
「高嶋、何か食べる?」
相変わらず嬉しそうな雰囲気を放ちながら俺に話しかけてきた。
黒河含め周辺にいた女子は皆、かわいいものを見るように氷野を見つめている。
ほんの数時間前まで怯えていたはずが、この変わりようだ。
「いや、俺は別に…」
「食べ放題なんだし食べなきゃ損だよ。
氷野ちゃん、高嶋の分焼いてあげて」
少し食べるのをやめようと思っていたのだが、黒河のせいでそれが阻まれてしまう。



