「死人が…」
「そうだ!私たち先に打ち上げ場所に移動しよっか!
てことで先行ってるね!」
これ以上は危ないと思ったらしく、黒河は氷野を連れて教室を後にした。
その際氷野がこちらを向いてきたのだが、気づかないフリをする。
「颯斗、お前はまた重度な罪を犯しただろう」
ふたりがいなくなるなり、良晴に詰め寄られる。
が、罪意識はまったくない。
「……別に」
「絶対嘘だ!
あの氷野ちゃんのピュア照れ顔みただろ!?」
ああ、みんなより前にな。
目を潤ませて恥ずかしそうに視線を外す氷野のことを、俺は少し前に見ていたのだから。
「少し前まで嫌われるとか言ってたくせに、中途半端なことしてたら許さないからな」
「わかってる…けど」
中途半端という言葉。
今の自分にズシリと重くのしかかる。



