「ところで元カノ引きずってるって本当?」
「は…?」
プライバシーの侵害ではないのか。
本気で目の前の男が誰だか知らないのだ。
それなのに俺の事情は知っているって、もはや恐怖並みだ。
「そんな女々しい性格してるくせに、他の女落として気を紛らわせようとか考えんなよクズが」
「……え」
もはや言葉がでなかった。
気づけば目の前の男、殺気立っている気がする。
最初は爽やかなイケメンと思っていたのだが、完全に裏の顔が見えていた。
「俺の天使に手を出したんだ、それ相応の報いを受けるべきだろう。そのクズな思考全部ぶち壊して初めからみっちり…」
「お兄!やっぱりいた!」
突然満面の笑みで理解不能なことを言い出すため、本気で警察に通報しようか悩んでいると。
聞き慣れた声が耳に届いた。



