「えっ、高嶋くんと知り合い?」
「どっちもイケメンだもんね!」
「ふたり揃うと絵になるー!」
なんて、無駄に俺も付け足して騒ぎ出してくるのだが。
ここまで人気である覚えはない。
むしろ俺に近づいてくる男が圧倒的な存在感を放っていることだろう。
俺に何の用があるのだ。
混乱しているうちに、男が目の前で立ち止まった。
「高嶋颯斗くん、だよね?」
「……そうですけど」
「君を待っていたんだ」
「俺を、ですか?」
いや、俺はこんな男知らない。
一度も見たことすらないのだ。
「そうだよ。
ここで立ち話もなんだし…場所、移動しようか」
いやいや、明らかに怪しいやつではないか。
どこに連れて行くつもりなのだ、場所を言え。
だがこれほど注目されているのだ、変なことはされないだろうと思い大人しくついていくことにする。



