確かにイケメンだ。
今流行りの有名俳優にも肩を並べそうなほどだ。
さわやかなイケメンの男は女子生徒に笑顔を振りまき、愛想がいい。
女好きなのだろうか。
とはいえ私服姿の男がこの学校に来た理由はわからない。
この女子集団をかきわけ、門から脱出しようと心に決めたその時───
「あっ、そこの君!待って!」
「……は?」
集団に囲まれた男が突然俺のほうを見て声を上げた。
慌てて男のいるほうを向けば、明らかにこっちを見ていた。
「……えっと、俺ですか?」
「うん、そうだよ」
そう言って爽やかな笑みを浮かべたかと思えば、俺のほうに歩いてきた。



