その様子を見て驚いたのはクラスの連中だ。
一体どうしたものかと騒ぎ出す。
氷野に洗脳されたとか諸々ありもしないことを言う中で、それを無視した黒河が氷野を連れて俺の席までやってきた。
待て、やめろ、変な噂が流れる。
そう目で訴えたつもりなのだが、構わず黒河は俺の席近くで止まった。
「あの、黒河さん…別にここまでは」
「ダメだよ氷野ちゃん!ここはバシッと言わないと!」
いや、黒河までちゃん付けになっている。
何を言われるのかと内心焦る中、平静を装うのに必死だ。
そして周りの視線が集まるという最悪の空気の中───



