「最後はデートらしいことしたからいいだろ」
「そんなのアイス食っただけだろ?
デートっていうのはなぁ」
そこからまたネチネチ言われそうになっていると───
「良くん良くん、声大きくてうるさい」
とある女子が間に入ってきてくれたことで助かった。
良晴に似た明るめの茶髪に化粧をバッチリ決めている彼女の名前は黒河彩乃。
こいつもまた同じ中学出身のため、女子の中では一番親しくしている人物である。
「聞いてくれよ彩乃」
「おい待て、言うな」
すぐさま黒河に話そうとする良晴だが、慌てて止めに入った。
千智と別れたことは知っているが、氷野の事情は何ひとつ知らないのだ。



