「ラーメン屋でも?」
「うん、どこでも嬉しい」
お願いだからそんな純粋な目を向けるな、とは言えない。
これでも嫌われないのならどうすればいいと本気で悩んでいると、ラーメンのセットがやってきた。
醤油ラーメンにとんこつラーメン、それからチャーハンにミニ餃子。
結構なボリューミーで食べ応えのあるセットである。
「……すごい、美味しそう」
出された料理を見て素直な感想を口にする氷野。
きっとこういうお店にあまり行かないのだろう。
果たしてこれほどの量をすべて食べきれるのかと思いながら、俺も食べ始める。



