「ラーメン…」
男友達とよく行くラーメン屋にやってきた。
うまいし安い、さらに量も多いそこは食券を買うタイプのラーメン屋で、初めてなのだろう氷野は唖然としていた。
どうだ、お洒落なレストランだと思っただろう。
これで少しは好感度も下がる。
そう思っていたのだが───
「こういうお店、初めて…高嶋、どうやって買うの?」
何故だか目を輝かせている氷野は食券を買う機械に興味津々の様子。
おかしい、おかしいぞ。
どうして氷野は引かない。
異性と行くならこんなラーメン屋よりお洒落なお店のほうが絶対いいはずだろ。



