月のような私、太陽な君。


「八尋?」


不意に誰かに名前を呼ばれた。


そこには、川瀬くんが居た。



噂で聞いたことがある。


学校1のモテ王子には裏があるって。


裏ではヤンキー狩りをして楽しんでるとか、不良のトップだとか、暴走族だとか。



めちゃくちゃな噂。


でも、この時間にこんな柄の悪いところにいるという事はきっと…。



「お前、危ねぇだろ!!もうすぐ日付かわんぞ!何してんだよこんな所で!」



初めて川瀬くんに怒鳴られた。



いつもの事なのに、今日は運悪く知り合いに会ってしまった。



「川瀬くんこそ何してんの?」



「俺は…ダチと遊んでんの」


川瀬くんのダチはカラフルな髪で首元や腕にはジャラジャラとアクセサリーがつけられていた。



「なにー?ひろくんの彼女ちゃん?可愛いじゃーーん俺らに紹介しねぇってずりーぞぉー!」



「まだ彼女じゃねーよ、黙っとけよ」



まだ という言葉に少し引っかかったが、知らないふりをしてからの家を目指す。



すると、腕を引っ張られ引き止められる。



「どこ行くんだ?危ねぇっつってんだろ」