そして夜になった。 カーテンを閉めるのが面倒なあたしは、どうせ6階だし、と開け放っていた。 今日は満月のようだ。 白く輝く丸い月の光が、あたしの元へ一直線に入ってくる。 何が変わりそうで嫌になって、カーテンを閉めた。 今日は遅く起きてしまったから、なかなか寝られない。 そうだ、と独り言をもらして部屋を出た。 黙々と階段を上る。 着いた先は屋上。 少し古びたドアが見えた。 ガチャ、とドアを開ける。