コポコポと泡が昇っていく。 不思議と苦しくはなく、息ができた。 あたしはその手をつかもうと、腕を上げた。 今まで、どう頑張っても動かすことが出来なかったのに。 どうしてか、その時だけは動かすことが出来た。 手を掴む。