開いたままのカーテンの間から朝日が差す。


また憎い朝がやって来た。


何度この時間を憎んだだろうか。


何度この身体を恨んだだろうか。


…あたしは、どうして生きているんだろう。


ドアがノックされる。


「はい」


「柊さん?桜田です、失礼しますね」


「…おはようございます、桜田さん」


「おはようございます!

早速ですが、体温を測りましょうか」


「…はい」


慌てて、前向きな表情を作った。


…あたしに体調管理なんてもの必要ないのにな。


でも口にはしない。


何故なら後で面倒になるから。