あたしの言葉にクスッと笑い、勝手にそう言って屋上から出て行った。 最後どうして笑ったのかが謎である。 ……今度聞こう。 自然とまた来ることが前提になっている自分の思考に驚いた。 まあいい、どうせ少しの間の熱だろう。 すぐに冷める。 そう思って病室に帰る。 それから眠りにつくまでの間、月に照らされたとわが頭から離れなかったのは、気付かないふりをした。