「そう…、あたしは柊 樹。


樹って書いて、たつきって読む。


女なのに男みたいな名前だよね」



なぜかあたしは今日はよく喋る。


「そうかな、いいなまえだとおもうよ?


ぼくはとわ。とわって呼んでね」


とわは、悲しげに瞼を伏せてから笑った。