面会時間なんてとうの昔に過ぎてるけど、受付の人に忘れ物をした、と話した。 でも待ってる時間も勿体なくて階段を使って屋上まで。 やっと着いた頃にはヘトヘト。 それでも体を起こして、立ち上がる。 あの、古びた懐かしいドアを開ける。 扉を開くとあの日と同じ、真ん丸な月と。 辺り一面には小さな星が、輝いていた。 群青色の空。 そして、長い間待ちわびた、大好きな、大切な、あなたの姿。 やっぱり綺麗だった。