『じゃあ家まで送るよ!』
『いいよ!この距離1人で帰れる!』
『いくら近所でも瑞希女だしさ!』
『過保護か!大丈夫だって!』
『いいから!遅くなるよ!早く行こう!』
『うん!』

そして俺は瑞希を自宅前まで送った。

『おぉ!駿璃ッ!』
『よう!祐希!今帰り?』
『あぁ!』
『おつかれ!』
『さんきゅ!どうした?』
『送りに来た!』
『いつまでも丁寧に扱ってくれるんだな!』
『それが当たり前だろ!』
『子供扱い?女性扱い?』
『ハーフハーフ!』
『ちょっと!女性扱いって言ってよ!』
『ハーフハーフだよ!』
『上がっていけば?』
『あ!そうだよ!駿璃!行こう!』
『圭祐の顔も見たいし!少しだけ!』
『おう!』

幼い頃から普通に上がる俺。
もう普通に家族のように受け入れてくれる。

『駿くん!おつかれさまぁ!座ってて!』
『はい!』
『ご飯今からでしょ?みんなで食べよう!』
『ありがとうございます』

海外で暮らしている両親の代わりに
俺の面倒を見てくれている。

『今日は肉じゃがだけど!』
『よっしゃあ!』
『相変わらず肉じゃが好きね!』
『はい!めっちゃおいしいですもん!』
『ならお前さ瑞希じゃなくて料理上手な子と付き合ったり結婚したりすれば?』
『ちょっとお兄ちゃん!』
『いや!俺は瑞希で満足!不器用なのもいいよ』
『心広いなお前!』
『私の彼氏ですから!』
『調子乗んな!』

妹のような存在から
いつの間にか女性として見てしまっていた俺。
さっき祐希に
女性として扱ってるのか子供として扱ってるのかって聞かれて照れくさくて
ハーフハーフなんていったけど。
やっぱり女性扱いだ。
高校生になった瑞希をもう子供として見れない。