「しゅ〜んっ!!」

「桜!!」

思いっきり抱き合った。

苦しくなる程思いっきり。

またしても、周りの目も気にせず。




そして私は号泣していた。





何度も何度も俊の名前を呼んで。



何とも表現し難い気持ち。


会えた事への嬉しさはもちろん、

これまで耐え抜いた自分に感極まったのと……

何も考えられなかった。


とにかくひたすら泣いた。



ここまで愛した人と、何年と会えず…

むしろ、ここまで愛し続けているから

会えなくても気持ち離れる事なく。

愛し続けられているんだ。


どこが好き?と聞かれれば、正直わからない。

俊、全てが好きだから。

顔だけでもない。中身だけでもない。


俊という1人の人間として、尊敬しているから。

ずーっと色褪せる事無く私の心にい続けるんだ。