私の記憶の始まりは
(ママ置いてかないで……)と泣き叫ぶ所から
幼い時に私はママに置いてかれた。
理由なんて知らない。置いてかれたの。

その日からはおじいちゃん、おばあちゃん
ぱぱ、ねぇねとの暮らし。

寂しかったけど、友達は変わらずにいたし
周りの大人達は優しかった。とても優しかった。
何かを同情するように……

ぱぱは仕事が忙しかったけど
私たちのために頑張ってくれてた。
おじいちゃん、おばあちゃんは私とねぇねと
いつもお出かけ、遊びに付き合ってくれて
美味しいご飯、お弁当も作ってくれたんだ。

この頃は保育園にもいってて
好きな人もいたの。近所のあつやくん。
ねぇねと近所の子達といつも一緒に遊んで
楽しかった思い出は沢山あるんだ。