「あ、今すぐじゃないからな」



先生の言葉に私はガクッと肩を落とした。



「先生と生徒だからな。バレたら俺がクビになる」

「で、ですよね……」



桃ちゃんは私をビシッと指差した。



「で、だ。三年後、三年後の卒業式までに、お前の気が変わってなければ、もう一度俺に告白しろ。そしたら付き合ってやる」

「ほ、本当ですか……!?」



嬉しそうな私に桃ちゃんがプッと吹き出す。



「長いです!って怒らないんだな」

「へ?べ、別に……」

「そっか。じゃ、とりあえずそう言う事で」

「は、はい……!よろしくお願いします……!!」



私は照れながら桃ちゃんと握手を交わした。