な、ナイス私!!

うまく誤魔化せたよね!?

大丈夫、嘘はついてない……!!


「!!」


そこまで考えて、はっとした。


どうして秋くん、突然こんなことを私に聞いてきたのかな!?

もしかして雪くん、何か変なことを秋くんに話したとか!?


頭の中で、雪くんがニヤニヤしながら秋くんと話している姿を想像する。


『秋~もし俺がテストで満点取れなかったときは、面白い話してやるよ☆』

『マジで!? 雪のテスト結果よりも楽しみだぜ☆』


だめ~~~!!

ひどいよ雪くん!!

秋くんにそんなこと言うのは反則だと私は思うよ!?


こ、これは大変なことになったぞ……!!

それとなく秋くんに探りを入れなければ……!!


「そ、それより秋くん、どうしてそんなことを……!?」


なるべく自然に聞いてみたつもりだが、私の笑顔は完全に不自然だったと思う。