何かをひらめいたかのように人差し指を立てる弟くん。
「何を決めたの?」
「あんた、俺に勉強教える為に来てんだろ?」
「まあ……一応そういうことになってます……」
え、なんだろう。
なんだろうこの嫌な感じは……。
「次の学力テストで、俺が国数英理社の5教科全部満点とれたら、あんたの秘密黙っててやるよ」
「本当!?」
なに、そんなことでいいの!?
よかった~、さっきの嫌な予感は外れていたんだ!
私がしっかり教えて、弟くんが点数をとるだけの話じゃない!!
中学3年生の問題なんてちょちょいのちょいのちょいよ!!!
「よし、弟くん!! そうと決まったら勉強よ!!」
「……」
「あ、あれ?」
気合いバッチリで立ち上がった私とは裏腹に、弟くんは座ったまま冷めた瞳で私を見つめている。
「あんた、俺のこと信用しすぎじゃない?」
「え……?」
ど、どういうこと……?



