「それでも、お願いだから…言わないで…」
「何、マジになってんの?」
「なるよ!!!」
初めて弟くんに対して大きな声が出た。
弟くんも、これにはさすがに驚いたのか、目を大きく開けて私を見てくる。
「私は、変わりたい。見た目だけじゃなくて、ちゃんと中身も変わりたい。今のままじゃ、まだまだかもしれないけど、明らかに前の自分とは違って明るくなってると思えるの!!」
前は、すみれや家族以外の人との距離を自分から置くようにしていたし、なんなら空気のような存在に自分からなろうとしていた。
今考えたら、そんなんじゃ秋くんに認知してもらえないのも当たり前だよね。
それでも今はこうして、メガネがなくても、前髪が短くても、人と話ができるくらいにまでなれたんだ。
スキンケアだって、お化粧だって勉強したんだ。
そうしたら、前は黒や緑などの暗い色が好きだったけど、今では自然とピンクや黄色の明るいパステルカラーを選ぶようになっていた。
外見が変わって、明らかに自分の性格もパッと明るくなっているのがわかるんだもん。
「そうやって、周りの人に私を私として認知してもらいたいと思うし、いつか……いつか秋くんにも一人の女の子として見てもらいたいの……!!」



