どうも、弟です。


秋くんの後について、廊下を歩く。

今度は逆に、私の肩に秋くんの手が触れた。


「……」


これから弟くんの部屋に行くというのに、目の前にいる秋くんにドキドキして仕方がない。

このまま、部屋に行かずにずっとお話していたいだなんて、わがままだよね。

こうしていられるだけでも、幸せなことだって思わなくちゃ。


……それに、私がこうして秋くんと一緒にいられるのも、すべては弟くんの為なんだから。


勘違い……しないようにしないと。

あとで傷つくのは私なんだから。


そこまで考えて、大きく深呼吸をしているうちに弟くんの部屋の前についてしまった。


「………っ」


やっぱり緊張するし、こわいなあ……。

私の体がガチガチに固まっていることなんか知らない秋くんは、この間と同じようにコンコンコンと3回ほどノックした。


「せーつ、お兄ちゃんと一花先生だぞ~」

「だから先生はやめてってば……!!」


ドアの向こうにいるであろう弟くんに声をかけた秋くんに対し、私は小声で精一杯先生呼びをやめるように抗議する。

もう、こんなんじゃ心臓がいくつあっても足りないよ……!!!