掲示板の前には、さっきまでの人だかりはだいぶ少なくなっていて。

私たちがいる少し前の方で、ミニカちゃんとリュウちゃんがクラス表を並んで見ていた。


「なあ森野、何組? 俺ら、一緒?」

「何よ、まさか私と一緒がいいとか思ってるわけ?」

「そうだよ」

「……!?」


途端にミニカちゃんの顔が真っ赤に染まる。


「なっ、何よ、リュウのくせに……」

「あ、雪と俺一緒じゃん!! さすが俺ら永遠フレンズだぜ!!」

「あんた、ほんとそういうところだからね!?」


そんな会話が聞こえてきて、思わず隣にいる雪くんを見る。

雪くんは、前にいる2人を見て口角を少し上げた。


……なにやら、こちらも恋の予感です。


「さて、そろそろ行こ」

「え、うん…」


雪くんが、きゅっと私の手を握った。

久しぶりに雪くんにこうして触れたような気がして、とくんと胸が音を立てる。