「しんどいくらい、たまらないくらい、俺でいっぱいになったらいいじゃん」


「……っもう、なってるよ……!!」



気づいたら、雪くんの胸に飛び込んでいた。


好き。

だいすき。


この気持ちがちゃんと伝わって欲しくて、ぎゅうっと抱きしめた。

言葉じゃ足りない。


「雪くん、好き……好き……!!」


なのに、言葉でしか伝えられないのがもどかしい。

もっとちゃんと伝えたいのに、他に方法がわからないよ。


「……っはあ~…」

「!?」


ずっと落ち着いていた雪くんが、初めて大きな声でため息をついた。

同時に、私を抱きしめる腕にも力が入って少し苦しくなる。


「嬉しすぎて、一花が愛しすぎて…ほんとにどうにかなりそう……」


そう言って少し体を離す雪くんは、本当に幸せそうな顔をしてて。

つられて、こっちまで微笑んだ。