「煽ったのは桃子だからな」
ゾクッとするほど艶っぽい声に身体の奥底が激しく疼く。何日かぶりのキスに応えるように、目を閉じ新さんの首に腕を回した。
ずっとこうしたかった。目の前の新さんは男の顔をした獣のように私の唇に何度も触れては食らいつく。とても優しいけれど欲望を秘めた熱い唇。
触れるだけだったキスを繰り返すうちに唇を割って舌が侵入してきた。
「んっ」
思考が甘くとろけて新さんで頭も胸もいっぱい。密着しているともっともっとって、求める気持ちが強くなる。自分がこんなに大胆だったなんて知らなかった。
後頭部を押さえつけられ、激しくなっていくキスにとてつもなく欲情しているだなんて。
身体の力が抜けたのか、はたまた押し倒されたのかはもうわからない。気づけばソファに横になり、新さんが覆いかぶさっていた。
唇がどんどんおりてきて、首筋に顔を埋められる。髪の毛が頬に当たってくすぐったくて身をよじると、今度はぬめっとした感触がした。
「あっ、やっ」
自分でも初めて聞く甘い声。とっさに口を押さえたけれど意味はない。
「んんっ……」
脳が痺れてとてつもない快感が全身を襲う。
「首がいいのか?」
意地悪な声にさえもビクンと反応してしまうなんて、私の身体はいったいどうなっているの。
全身が新さんを好きだと言っているみたいで恥ずかしい。



