「佐賀原くん……」


「あのさ、佐賀原くんってやめてくれない?せめて滝くんにして?」


ちょっと頬を染めて佐賀原くん…いや、滝くんが言った。


「んじゃぁ滝くん?」


あたしが、滝くんと呼んだ時…滝くんは今まで見たこともないような可愛い笑顔をあたしに向けた。。


「嬉しい…」


「可愛い〜!!」


あたしも笑った…


「なぁ…最後にキスしていい?」


急に真剣な顔をして滝くんは、あたしを目で捕えた。。


「えっ??」


「お願い!!これで最後にするから!!」








「いいよ。」


何でこの時…キスを許してしまったのだろうか?


なんで…ダメって言えなかったのかな?




あたしに触れていいのは、先生だけなのに……





チュッ


滝くんの唇があたしの唇をはさむように塞いだ……


あたしは、うっすら目を開けていたら…


滝くんの頬に…一粒の雫が流れていた……