……先生みたいに少しでも、大人に見えるように…


大人用のヒール買ってきて履いたのに。。


全然わかってないんだから…


「…スネても、俺のせいじゃないからな?」


…バカッ


「もういい。帰る!」


あたしは、先生の横を通り過ぎて早歩きでその場を去った。


振り返って見ても先生は、あたしを追って来てくれなかった。。






なんでよ……


あたしがなれないヒール履いて来ちゃったから?


それにあたしがまだ子供だから??


似合わないって思ったの?

やっぱ瀬戸先生が好きになったのかな??


だから…今日お別れするために珍しく、外でデートしようって言ったの?


もういいよ……


先生なんか瀬戸先生に騙されて簡単に捨てられちゃえばいいのに!!!!








グイッ


あたしの視界が一気に変わった。。


あたしは、先生の匂いに包まれていた。


「…なんで帰るなんて言うの?」


ホラ、わかってない。