どうして放っておいてくれないのだろうか。
母のことは簡単に捨てたのに、何故?

世間体のためなのか。
それなら、母を捨てた理由にもならない。

もう、何だか分からない。
考えることは止した方が良い。

あの男は、理解出来ない。

目を閉じた。
温かい。
首に何かを巻かれた。
まさか、殺されるのだろうかと、後ろを振り向く。
其処には、見たことがあるような、ないような、同じ制服を着た少年が立っていた。