『吉田、古川楓に、告ったんだって』

そう、メールが来た。

そんなような気がした。
もう、前から、分かっていた。

どんなに頑張っても、どんなに想っても、此方なんて、全然見てくれないのだと。

すべて、無駄だった。

『古川楓が、南原に、ミクの悪口言ってたよ』

『ようは、グルだったって、こと?』

古川が美久を悪く言い、それに南原が賛成して、美久を悪く言って、吉田の、美久に対する印象を悪くしていたのだ。

昔、南原は古川が好きだったと聞いた。
だから、気を惹くために、話に賛成したのかもしれない。

部屋の隅に蹲る。