「なんで、公園なんかに」

「え?」

確かに。

金はあるんだから、持ってくればよかった。
安いホテルにでも、泊まればよかった。
どうして、そんなことに頭がまわらなかったのか、不思議でたまらない。

「さぁ。どうしてかしら」

「分かんないの?」

「分からない」

沈黙。

それは、暫く続いて、
それに耐えられなくなった春香は、持っていたボトルをゴミ箱に放り投げた。