「俺のこと意識してんの?」
まさにその通りだったから返事が遅れた。
「違うけど」
居酒屋でふたり飲みしたこともあるのだから大差ない。自分に言い聞かせて、なにかすることはないかと部屋を見渡してキッチンに洗い物があることを思い出した。
宏臣の前を横切ろうとしたら、手首を掴まれた。
ぐいと引かれて身体が崩れ落ち、宏臣が受けとめた。
宏臣が近い。
私は逃れようした。
「なんの真似よ」
「俺も意識してみよっかなー」
顎に宏臣の手が触れ、顔を上向きにされたと思ったときには宏臣にキスされていた。
「やめてよ、こんなの……」
「結衣、いい匂いがする。風呂入った?」
宏臣は口づけを繰りかえす。私の話など聞いていなかった。
暴れようにも押さえつけられていてうまくいかない。
そのまま宏臣が覆い被さってきて、私がパニックになったところにようやく潮崎くんがコンビニの袋を引っさげて帰ってきた。
まさにその通りだったから返事が遅れた。
「違うけど」
居酒屋でふたり飲みしたこともあるのだから大差ない。自分に言い聞かせて、なにかすることはないかと部屋を見渡してキッチンに洗い物があることを思い出した。
宏臣の前を横切ろうとしたら、手首を掴まれた。
ぐいと引かれて身体が崩れ落ち、宏臣が受けとめた。
宏臣が近い。
私は逃れようした。
「なんの真似よ」
「俺も意識してみよっかなー」
顎に宏臣の手が触れ、顔を上向きにされたと思ったときには宏臣にキスされていた。
「やめてよ、こんなの……」
「結衣、いい匂いがする。風呂入った?」
宏臣は口づけを繰りかえす。私の話など聞いていなかった。
暴れようにも押さえつけられていてうまくいかない。
そのまま宏臣が覆い被さってきて、私がパニックになったところにようやく潮崎くんがコンビニの袋を引っさげて帰ってきた。

