岸さんからスマホにメッセージが届いていたので数回やりとりした。
『そういえば友人たちに岸さんの存在がバレました』
『なにか言ってた?』
『例のツーショット写真を見せたんです。手帳に入れっぱなしにしてたのを思いだしたので。お見合いしたのかと言われました』
『着物だったしね』
『ホテルだったし。周りに人、いっぱいいたけど』
『忘年会だしな。しかもあのときつきあっていなかった』
岸さんが私たちのおつきあいを認める発言をするのはこれが初めてだった。改めて言われると、どきっとする。
どきっとしたままこんな返信をしてみた。
『え、今はつきあってるんですか? 私たち』
そしたら言葉のラリーが途絶えた。
既読はついている。でも返事が来ない。
不安になってきてもう電話しちゃおうかと思ったところにその岸さんから着信が入り、びっくりしてスマホを下に落っことした。
慌てて拾って弁明した。
「嘘です、今の嘘です。冗談だから怒んないで!」
『あの』
「岸さん私とつきあってください!」
『そういえば友人たちに岸さんの存在がバレました』
『なにか言ってた?』
『例のツーショット写真を見せたんです。手帳に入れっぱなしにしてたのを思いだしたので。お見合いしたのかと言われました』
『着物だったしね』
『ホテルだったし。周りに人、いっぱいいたけど』
『忘年会だしな。しかもあのときつきあっていなかった』
岸さんが私たちのおつきあいを認める発言をするのはこれが初めてだった。改めて言われると、どきっとする。
どきっとしたままこんな返信をしてみた。
『え、今はつきあってるんですか? 私たち』
そしたら言葉のラリーが途絶えた。
既読はついている。でも返事が来ない。
不安になってきてもう電話しちゃおうかと思ったところにその岸さんから着信が入り、びっくりしてスマホを下に落っことした。
慌てて拾って弁明した。
「嘘です、今の嘘です。冗談だから怒んないで!」
『あの』
「岸さん私とつきあってください!」

