その日は朝まで恋愛話をして、お酒を飲んでない私が百合ちゃんと佳奈ちゃんを家まで送って行く事にした。



真弥さんはまだ話たらないみたい。




「美莉、気をつけて運転しろよ。俺は美莉と幸せになるから。浮気は絶対しないと、みんなの前で誓うよ。」



百合ちゃんがこれからは仕事仲間として、仲良くしてねと言った。



ありがとう。


百合ちゃん。


運動会の季節は超忙しいみたいだから、みんなで力を合わせて頑張ろう。



仕事仲間に恵まれた事に感謝した。



「店長、聖夜はいい男ですね。私も聖夜以上の人探しますから。」



百合がちゃんが私たちの事を理解してくれて、本当に嬉しい。



二人を送り届けて帰って来ると、真弥さんが泣いていた。



「圭吾君は何にも言ってくれない。私がもう無理付き合えないって言えば、真弥の好きなようにすればいいって言うし、どうして別れたくないって言ってくれないのよ。」



圭吾君、それは駄目だよ。



圭吾君は別れたくないはずなのに。



「それは、真弥がもう無理って言うからだよ。俺は無理させたくないから、そう言うしかないだろ。」



大声で泣き出す真弥さん。



圭吾君は女心を全く分かっていない。



「圭吾君違うんだよ。真弥さんはわざと言ってるの。本当は別れたくないの。圭吾君に俺は別れたくないって、言ってもらいたいのが分からないかな。」



もう、イライラする。


別れたくないと言って、抱き締めてあげてよ。



聖夜なら、絶対そうすると思う。


優しい思いが彼女を不安にさせているのに。